イベントスタッフが行う警備・セキュリティ

イベントスタッフが行う警備やSecurity対策
「各種イベント」「スポーツ大会」「講演会」「学園祭」

スタッフの配置

 
警備というと警備会社に委託をしないといけないと考える方もいますが
先ず、イベント開催時は、イベントスタッフ・アルバイト・ボランティアを配置します。
 
大きな会場や、商業公演等では、搬入・搬出を頂いているアルバイトさんを配置します。
その時に大事なのは、運営スタッフの中で、全体の警備を掌握しているリーダーを専任する必要があります。
 
素人で、「いざという時に戦えるか」「格闘になったらどうしよう」「武器を持っていたら」「危険な事があったら」どうしようと考えてしますいますが、ここでご紹介する方法は主に抑止効果を狙います。
 
「持ち込ませない」「誰かが自分を見ているかも」と思わせる事が大切。
 
イベント開催時に、スタッフの役割分担を行いますが、その際に警備スタッフの人員配置を行う様にして下さい。
(1時間~2時間程度で交代制でシフトを組みます)
 
ライブハウスなどの立って観覧する場合、興奮の余り気分が悪くなるお客さんも少なくありません。
うずくまっている人がいたら、声をかけて会場の外に出して介護し、必要に応じて119番通報します。
 

ステージ

 
本番中のステージは、無防備状態になります
もし、暴漢に襲われた時に対応できるように、スタッフを配置します。
 

ライブハウス

会場が小さい事もあり、演者とお客さんの距離が最も近い会場と言えます。
そして、警備スタッフをお客さんよりも後ろに配置しても、事が起きた時にステージに辿りつく事ができないので、スピーカーの横やスピーカーの下(体育座り)の上下(かみしも/左右)に1名ずつ、ステージに背を向けて客席に目を配らせます。
ステージ下にロープを置いて、人が近寄ってきたら左右で引っ張り阻止する事もあります。
 

各種ホール・会館

客席がある場合、通路があるので、通路単位で配置したり、ステージに一番近い、上下(かみしも/左右)のドア付近から客席に気を配ります。

人気のあるアーティストや盛り上がるステージの場合には、ステージの下の上下にも体育座りで待機します。
客席最後尾から全体を見渡して、警備スタッフとトランシーバー等で情報を共有する事も重要です。
 

屋外等でのフリーイベント

誰もが自由に参加できる点では、一番気を付ける必要があります。
暴漢だけではなく、テロ対策としても気を配る必要があります。
不審物や見慣れないモノが置いてあったら、動かさずに周囲を見渡し持ち主はいませんかと声をかける。
暫く声をかけて、名乗り出ない場合は、警察等へ通報する。
(金属探知機を持っていれば使用します)
 
ステージの警備は、控え室から演者が登壇するまで同行警護します。
屋外の場合、隣接するテントや、少し離れた施設から移動する事が多く、ファンの方々が容易に接触しやすい状況になり、とても危険な状況になります。
本番中は、ステージの上下に待機して周囲に気を配ります。
 
握手会
 
会場での危険物持込みのチェック
握手会の際には、必ず隣で注意を払います
「カバンの中に手を入れた時」「ポケットに手を入れた時」「飲物のペットボトルを手に持っている時」「チェーン等がカバンや洋服に付いている」この様な動作時には、特に注意が必要です。
お客さんから見えない様に、30cm~50cm程度の棒状のモノを用意する。
(至近距離なので、長いと使用できない)
板などの防御に使えるモノを良いする。(バインダー/厚手の本や雑誌)
 
取り押さえた時に使用できるもの
 
ガムテープなどで、手足を拘束します。 
(口や鼻はふさがない、なぐったり、蹴ったりしない)

楽屋

 
楽屋ドア前に椅子を置いて1名を常駐。
楽屋の出入りの際には、関係者IDを確認します。
(複数日開催の時は、日付けを入れたり、色を変えたりして複製や盗難に備えます)
来客の際は、「どこの誰を訪ねて来たのか」を確認して、当人に通して良いか確認してから、来客IDを渡して楽屋へ案内します。
楽屋を出る時には、IDを回収します。
[IDの種類]
限定エリアのみ有効 / 全エリア有効 / ゲスト / 取材 等
 
楽屋は、暴漢だけではなく、楽屋専門の楽屋ドロボーにも気を配る必要があります。
楽屋ドロは、スタッフや関係者を装って出入りを試みる事が多いので、服装だけでスタッフだと思いこまず、必ずIDを確認。
 

駐車場

 
駐車場では、荷物の積み下ろしや、ドアの開閉時に無防備になります。
演者が到着する予定時刻に予めスタッフを配置して、車両の到着を待ちます。
車両が到着したら、速やかに楽屋口へ案内して、楽屋口のスタッフに案内を頼み、引き続き駐車場の警備を行います。
 

スタッフ

 
1時間~2時間程度で交代や休憩を行います。
 

客入れ

 
カバンのチェック
入場時にカバンの中を確認します
お客様には、事前に張り紙などで「入場時に、危険物の持込みチェック」がある事をお知らせします。
 
会場では通常、「録音・録画・携帯」の禁止事項を予め注意する事がありますが、事前に「危険物の持ち込み」についても注意をする必要があります。
「刃物」「金槌やドライバーなどの工具」「薬品などの液体」「持ち歩くモノとして不適切と思われるもの」
 
もし、持ち込もうとした人がいる場合は、慌てずに持込みが出来ない旨伝えて、入口で預かる旨を伝え入場して貰います。
明らかに、怪しい場合は入場後も注意し、刃物などの危険物を持っていた場合は、冷静に対処して、警察に通報します。(銃刀法違反)
 
どこの警備の場合でも、「持ち込ませない」「近寄らせない」事が大事です。
襲ってきたら出来るだけ戦わず、大声を出しながら一緒に逃げます。
戦わないといけない場合は、ほうきや消火器等身近なモノで防戦し、応援を呼んで複数の人で囲います。(110番通報)

マニュアル作成・立会い

 
ご依頼頂けましたら、マニュアル作成と当日のスタッフ配置・管理、立会いをさせて頂きます。

備品等

 
トランシーバー・金属探知機・「警備・Securityと書いた腕章やジャケット」・誘導棒・反射ジャケット・刺叉(さすまた)・ガムテープ・拡声器・防犯ブザー・笛・夜間照明・大きな声を出せない女性スタッフには防犯ブザー。

アイドルイベントやコスプレイベントの様に、女性が多く出演する公演に限りません。
不特定の人を狙ったテロ対策として、人が多く集まるイベントやスポーツイベントを開催する際に注意と対策が必要です。
場合によっては、事前に警察等で相談する事も大事です。
多くの人が集まるイベントを開催する場合は、イベント開催届等を「警察」「消防」「保健所」等へ提出し注意事項を確認。