イベント災害マニュアル(参考)

地震・津波などの災害時に、避難方法や情報収集など、事前対応について検討が必要

地震対応

 
◇屋外(テント等)に避難する(このとき揺れが収まるまで待ち慌てず避難)
◇火の始末、直ちに消化及び発電機の停止
◇丈夫なテーブル、机などの下に隠れる
◇ドアや窓などを開けて避難路の確保
◇2階以上の参加者・スタッフは、窓から飛び降りたり階段を駆け下りたりしない。
◇ガラスや看板など落ちてくるモノから、ジャンバーやカバン等で身を守る。
◇公演を直ちに中止し速やかにステージから客席へ待避、
 ステージ照明等の落下物に注意する事。
◇塀や電柱、垂れ下がった電線に近づかない事。
◇階段やエスカレーターに向かって走らない
◇陳列棚やガラスケース等から遠ざかる事。
◇テントから外に出る事
◇非常放送が行なわれている時は、注意して指示に従う事。
◇揺れが収まったら、火元の消化確認、ガスの元栓を閉め、電気製品のコンセントを抜く。
◇余震に注意して安全な場所に待避。
◇火災が起きたら消火に協力。(地震が収まってから)
◇ラジオなど情報の収集に努める事。
◇状況によっては指定避難場所へ誘導避難。
◇児童・生徒・高齢者等の誘導・保護・帰宅支援を消防・警察に依頼して直ちに行なう事
 
◆安全が確認された場合(震度4強以下) *避難解除は警察・消防に確認。
※怪我人・病人の確認(状況に応じて119番通報する事)
※建物・テント・ステージ・看板・パネル等の安全確認を行なう。
※電気・ガス・火気の機器設備の停止の確認
※確認後、安全確認し各機器の再始動
※イベント参加中のボランティアスタッフは希望により自宅へ帰すこと。
※会場への参加途中、帰宅途中のボランティアスタッフの安全確認を行なうこと。
※消防・警察に地震・災害の発生状況の確認、報告をただちに行なうこと。
※上記事項の安全が確認された場合のみイベント再開。
  実行委員長または、現場責任者へ確認
※改めて、消防・警察に開催の再開を確認・連絡する事。
※震度5強の場合は、原則イベントの中止
 
 
 

 

事例等

 
◆イベント再開及び中止について
概ね震度4程度の地震の場合は、全ての施設の確認を行なった上再開できます。
震度5弱以上の場合は、周囲の状況や余震等の危険を、消防・警察に問い合せ
た上決定します。
 
<実際に起こった地震とイベント参考例>
◆2005年07月23日(土)16時35分に、
千葉県北西部においてマグニチュード(M)6.0(気象庁暫定値)の地震が発生し、
東京都足立区で震度5強を観測したほか、
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の広い範囲で震度5弱を観測しました。
 
※建物等の大きな被害無し、
※東京・千葉・神奈川等の交通網の麻痺(安全確認)等が12時間以上続いた。
 
※この時の都内及び近郊の公演・イベント・映画館での地震後の対応
 各種公演は安全を確認して多くのイベントや公演が再開しました。
 青山円形劇場は、地震発生時には館外への誘導までには至らなかった。
 安全確認後公演は、再開された。
※再開には、火元・看板・照明設備・ステージ・テント等の安全確認が必修です。
 
◆震度震度5強以上:イベント中止(両日)
※現場の責任者と協議して、会場施設の撤収等について協議する事。
※テント&発電機等は、そのまま避難用として使用する事もあります。
 「レンタル業者等へその旨連絡のこと」
 「個々の機器にレンタル業者・所有者の連絡先を貼る」
 
避難解除・イベント再開は、警察及び消防等へ確認してから指示を仰ぎ再開します。
 
 

津波等の対応

 
◆津波発生の通報が出た場合
海岸から「より遠く」ではなく、速やかに「より高い場所」へ避難すること。
周りにいる人に大声で呼びかけあいながら避難します。
速やかに高所へ避難する事(3階以上の階へ避難すること)
避難場所=「○○○」「×××」(具体的な建物や施設の名前を記載)、できるだけ高い階へ避難
避難の場合、できるだけ階段を使うこと。
 
◆状況確認{高所に避難後状況を確認}
①ラジオ・テレビ
②警察・消防(電話)
津波の到達時刻、避難解除等の確認を逐一行なうこと。
 
<補足>
避難時にできたら、ラジオを携帯すること。
避難完了後、ラジオが無い場合は、
①会場内に無いか確認
②避難者の方で、携帯電話に「TV・ラジオ」等の機能がある人を探し情報収集に
努めること。
③ツイッターなどの情報収集も必要だが、デマなどに惑わされない様に気をつける。
 
<避難介助>
避難解除・イベント再開は、警察及び消防等へ確認してから、指示を仰ぎ
避難解除・イベント再開を告知します。
 
津波は数時間後に発生する場合があります。
必ず確認します。
 
 
・会期・会場・イベント内容に合わせて検討し避難路等実際に現場を確認・訓練などをしましょう
 
・安全は確認され、交通網が遮断された場合、イベントを再開して帰宅できない人の居場所をつくる事も検討